Squier Jazz Bass 全体調整のご依頼

5弦ベースギターの全体調整のご依頼です。ハイポジションに違和感があって弾きにくいということでした。


Fender (4弦)の Jazz Bass に比べると指板の「R」が緩いです。10"インチぐらいです。これぐらいの「R」でしたら弦高をやや低めにセッテイングしてもビビリが出にくいです。

ネックコンデイショは大きく順ゾリしてました。さすがに5本で引っ張ってるだけのことはあります。9フレットでノッツチングゲージとの隙間が5.5mmもありました。この状態ですとハイポジは弾きにくいと思います。さらに弦を緩めると逆ゾリで同じように2フレットで0.35mmありました。変動量はさすがに5弦ベースですね。

経年で動くだけ動いたと思いますのでこの辺りでトラスロッドで調整すれば大丈夫だと思います。弦を張った状態で若干、順ゾリに調整し弦高はやや高めで4弦12フレットで2.4mm、1弦で2.0mmに合わせました。まだ下げても大丈夫ですがそこはお好みに合わせます。


5弦ベースは5弦を「B」に合わせます。これによりトニック音が「E」より低い「C」「D」を使えるようになります。シンセベースの普及によりこの領域も出せるようになりエレキベースでもという流れのようです。4弦をダウンチューニングすると言う方法もありますが運指の違いとかチューニングの手間とかあります。そのあたりの対応策のようです。重量は見たとおりですし、指板も広いです。ベーシストの方はちょっと増えた程度かもしれませんがそうとうなものです。普段、あまりベースを弾かない方には楽器を奏でる以前に筋トレ状態に入るかもしれません。

この度はリペアのご依頼をいただき誠にありがとうございました。

2024年05月05日