Gibson レスポール 全体調整のご依頼

Gibson レスポールの全体調整のご依頼です。


調整内容は

1.1弦と2弦の14,15フレットにバズが出ていたのでフレットの摺り合わせ

2.トラスロッドにてネックのソリを調整

3.ブリッジがラッピアラウンドにチューン・オー・マテックが組み合わさっているコンビネーションタイプでした。弦高が凸凹していたのでサドルにて調整しました。

 

1953年Modelからラップアラウンドと呼ばれているブリッジに変更されました。オクターブチューニングが手間だったのか1956年Modelからチェーン・オー・マテックが採用されてより正確なピッチ調整が行えるようになりました。ギブソン・レス・ポール・モデル生誕70周年、力強いサウンドとトップカーブの造形美に惹かれ憧れた方も多いと思います。今や多くのアーティストが手にしていますが、レス・ポールに人気の先鞭を付けたのはエリック・クラプトンだそうです。レス・ポール本人が指向した音とは異なる方向で創造されたサウンドだったかもしれませんが、思わぬ人気の高まりを受けてギブソンの看板モデルになって行きました。レス・ポール本人もノイズに強いロー・インピーダンスのピック・アップを開発するなど多くの人たちによって飽くなき音の創造が重ねられたことが名器と呼ばれるゆえんでしょうか。

ちなみに私の友人にレスポールが大好きすぎる人がいます。どこがどういいのか?聞いてみても、とにかくなにはともあれ好きだそうです。好きだという理由に訳などいらない。そういうものかもしれませんね。

この度はリペアのご依頼をいただき誠にありがとうございました。

 

2022年10月08日