S.krosawa C.G フレットバリ取りのご依頼
クラシックギターのフレットバリ取りのご依頼です。
ここ北陸でもお部屋の暖房器具がエアコンというご家庭が大半なのではないかと思います。エアコンを使用すると室内の湿度は40%以下になり乾燥した状態になります。加湿器を使用して調整していらっしゃる方もおいでのことと思います。過度な乾燥は風邪の原因で気をくばられていると思います。ギターも乾燥してくると木製ですので影響を受けて変化もします。「なんかいい音してる。」という感じだけならいいのですがネックコンディションも変化します。ネックが反ったりします。また、この時期、目立つのはフレットのバリです。フレットの両端がほんの少し出っ張ったりします。今まではあまり気にならなかったかもしれませんが乾燥で木が収縮して指に引っかかったりします。出っ張った部分を「バリ」と言っています。9フレット周辺が多いです。専用のヤスリを使って出っ張った部分を削ってバリを取り除きます。
こちらのギターは黒澤澄雄氏によるハンドメイドギターです。1963年にスペインに渡って技術を学ばれたそうです。60年前です。失礼ながら詳しくは存じ上げていませんが日本のギター製作の黎明期を築かれた方だと思います。そのような方が製作されたギターのメンテナンスに関わり合えるということに感謝したいと思います。
この度はリペアのご依頼をいただき誠にありがとうございました。