Fender ストラトキャスター パーツ交換のご依頼
Wilkinson Roller Nut が ピンポイントでネックやオリンピックホワイトのボディーを際立たせて素敵なかんじです。
ピックアップ/ボリュームポット/電気回路変更/ロゴデカールの貼付けのご依頼です。
ポット交換&回路変更はボリュームポットをプッシュプル付きに交換し、フロント+センター、センター+リアのハーフトーン時にプルでフェイズアウトするという内容です。
ロゴデカール張り直しはオリジナルと同じものを張り直すという内容です。
フェイズアウトすると音質が変わります。中低域が削られます。高域が目立って細いかんじの音になります。回路的には並んだ2つのピックアップのコイルの「+」と「-」を逆にすることで位相を反転させます。電気信号が打ち消しあった状態になって出力されます。その為に先述の音になります。
相の反転はスイッチで切替えます。新たにスイッチを追加してもいいのですがそうする場合はボディーに追加工が必要だったりします。「現在あるスイッチでなんとかならんかな~」的な要望に答えているのが今回使用しているプッシュプル付きポットです。スイッチを「タップ」すると言います。これは「タップ」=「フェイズアウト」という意味です。ポットのノブが伸びたり縮んだりしてプッシュ(縮/低)で通常でプル(伸/高)でタップ状態にします。その逆も配線変更で可能です。
では、なぜそのような音に拘ってこんなことになったの?ということですが、通説ではライブなんかで会場の熱気と狂喜で音が通りにくかったので高域を「くいーん」と強調させたのが始りだそうです。
この度はリペアのご依頼をいただき誠にありがとうございました。