Seymour Duncan ストラトキャスター リフレットのご依頼
すでに生産は中止されていますが、根強い人気があります。ピックアップで有名なSeymour Duncan のギターです。
メイプル指板には塗装が施されています。リフレットの際はほぼ再塗装を行います。
ネックコンディション、指板のソリやネジレ、フレットミゾを整えた後、フレットを打つ前に指板にサンディングシーラーを一度、吹きつけます。これはフレット打ちの際に指板に汚れが付着しないための養生です。
その後、フレットを打ちます。フレットの摺り合わせ、整形を行った後、いよいよ本格的に塗装を行います。
サンディングシーラーは吹きつけ3回を1セットこれを3度繰り返します。1セット毎に乾燥を約24時間、乾燥後フレットに付いた塗装を研磨します。指板も塗装の凹凸を研磨し平面化します。
その後、指板に着色します。
次にトップコートに入ります。これもサンディングシーラー同様に吹きつけ3回を1セットこれを3度繰り返します。乾燥、研磨も同様に行います。
手間をかけて確実に塗装を施せば剥がれることもありません。当工房では基本、ラッカー塗装で施工します。ラッカー塗装は天候で湿度が高い日は作業を控えます。白濁などの不具合を避けるためです。その為、仕上がりが遅れることもあります。今年の夏は気温は高いですが、昨年と比較して湿度の高い日が多いです。じめっとした感じですね。
この度はリペアのご依頼をいただき誠にありがとうございました。