Gibson Firebird ヘッド部欠け修理のご依頼
Gibson Firebird ヘッド部欠けとストラップピン穴修理のご依頼です。
ヘッド部の欠けは破損した箇所を接着し塗装を施してきれいに直りました。接着だけでは境目が目立ってしまい欠けた箇所の貼付けた感がわかってしまいます。塗装にてタッチアップすると全くわかりません。よほど目を凝らしても説明されなければわからないぐらいです。
ストラップピンの穴径は取付けたいピンの径が細かったので現状の穴をふさいで開け直しました。
1963年に Firebird が誕生しました。うさぎ年です。今年、還暦です。当時、Fender社に対抗して新型機種として開発されました。デザインはカー・デザイナーを登用し、どこかギターらしさがあります。フライングVやエクスプローラーにはない上品さがFirebirdにあるように感じます。ネック構造がスルー・ネック・ボディーです。これもGibsonらしいですね。なかなか現物を目にする機会がないせいもあってか本当にかっこいいです。ミニ・ハムバッカーのシャープな音質がこれもデザインを際立たせているように思います。ここまでかっこいいとなにを着てどんな佇まいでどう持ってどうのこうのイメージしてしまいます。Fashionを無視できないそんな威厳すら兼ね備えたギターに思えます。どんなミュージシャンがどんな音楽性と佇まいでこのギターと向き合ったのかとても気になります。
この度はリペアのご依頼をいただき誠にありがとうございました。