Fender テレキャスター 全体調整のご依頼

リアピックアップの確認、位相の確認、弦アースの状態確認が主なご依頼でした。以上を含めて全体調整をさせていただきました。


懸念されていた箇所は問題ありませんでした。ネックコンディションも調整し、弦高、オクターブも調整しました。フレットを研磨して指板にワックスを塗布しました。


位相のチャックはアナログのテスターにて行います。針の振れる方向を見るのでわかりやすいです。ピックアップに接続して鉄製のドライバーなどをポールピースに着けたり離したりします。その度に針の振れる方向を確認します。例えば赤リード(テスター)を赤い電線(ピックアップ)につなぎホットとし、黒リード(テスター)を白い電線(ピックアップ側)につないでコールドとします。この状態でドライバーをポールピースに着けたときにテスターの針が右に振れ、離したときに左に振れた場合は正相になります。逆の場合は逆相ということになります。仮に逆の状態だとしても一台の中のどのピックアップも同じであれば問題ありません。統一されていれば直列につないでも並列につないでもミックスした時にフェイズ・アウトすることはありません。単芯シールド線を使用していたり、コールドの線がアースと共用されている場合は位相を変えるのは難しいです。4芯シールド線のついたハムバッカーの位相の反転方法については又、次の機会にします。

この度はリペアのご依頼をいただき誠にありがとうございました。

2023年07月07日