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Self-Made フルアコ 配線&全体調整のご依頼

自作されたフルアコです。


電装パーツの配線と全体調整のご依頼です。


胴体はマシニングセンタによる加工です。新しいアプローチでの製作方法です。側板を熱で曲げるという工程はありません。裏板の膨らみも絶妙にプログラミングされています。表板の膨らみも同様です。ネックシェイプもヘッド形状も機械加工です。フレット間隔も1/1000mmの精度で加工されています。加工は機械加工で、組み上げは手作業で丁寧にされています。とても興味深い製作方法です。次作も楽しみです。

この度はリペアのご依頼をいただき誠にありがとうございました。

2025年06月10日

ESP N-ES-Proto 全体調整のご依頼

ESP製 ESスタイルです。プロトタイプで稀少なギターです。


全体調整とブリッジ(T.O.M テューン・オ・マティック)交換のご依頼です。


T.O.M(テューン・オ・マティック)はレスポールやES-335などに使われているブリッジの名称です。特長は各弦毎に弦長調整が可能なことです。ハイポジションでのプレイが多用されるようになり、より正確な音程調整(オクターブ調整)が求められるようになった経緯から開発されました。

この T.O.M も使用していると3弦、4弦の部分が凹んできます。指板の「R」形状に合わせて上弦の弓状であるものが下弦の弓状に変形してきます。弦テンションの影響です。弦高調整が上手くいかなくなったら交換されることお薦めします。

この度はリペアのご依頼をいただき誠にありがとうございました。

2025年06月05日

Sheeran by lowden W04 全体調整のご依頼

アイルランドの老舗メーカー "lowden" の創設者「ジョージ・ローデン」とアイルランドがルーツの一つである「エド・シーラン」の友情から生まれたブランド "Sheeran BY lowden"のギターです。


全体調整のご依頼です。


このモデルは右肘とギターが接触する部分をカット加工してあります。この加工のことをベベルト・コンターとかエルボー・カットと言います。エレキギターにはコンター加工されているモデルはいろいろとありましたがアコギにも近年、画像のように加工されているモデルが販売されています。わずかなカットですがとてもフィットして弾きやすいです。一度、楽器店で試奏されても良いと思います。

この度はリペアのご依頼をいただき誠にありがとうございました。

2025年05月30日

Morris SA-021E ピックガード貼付のご依頼

一回り小ぶりでショートスケールです。手軽に弾けるギターです。


ピックガードは付いていないモデルですが、ピックガードをご持参でのご依頼です。


モーリスでは Sシリーズのデビューから「フィンガーピッキング・デイ」というアコースティック・ギターのフェスティバルを展開されています。フィンガー・ピッキングというジャンルを盛り上げる役割を担って、今年も3月29日に横浜赤レンガ倉庫にて開催されました。プロミュージシャンによるデモンストレーション・ライブやアマチュアのコンテストが行われています。ギター、1本で奏でられるサウンドは圧巻です。

この度はリペアのご依頼をいただき誠にありがとうございました。

2025年05月26日

GRETSCH 7593 White Falcon バインディング剥がれ修理のご依頼

GRETSCH でしか味わえない音、そして風格と高級感を兼ね備え、世界一美しいギターと称されている White Falcon です。


バインディング剥がれ修理のご依頼です。


グレッチの特徴はセミアコ、フルアコ、チェンバード構造と言った共鳴胴をもっていることです。ボディーが鳴ることでソリッドギターにはない「エアー感」を感じ得ます。そして音圧のあるクリーントーンにも魅了されてしまいます。ピックアップには世界初のハムバッカーと言われるグレッチオリジナルの「フィルタートロン」、それ以前の「ダイナソニック」(こちらはシングルコイル)そして「ハイロートーン」(こちらもシングルコイル)があります。これらから派生したものもあります。定番の「フィルタートロン」はGibsonのハムバッカーと比べると出力の違いからか澄んだ感じがします。

重心のバランスがアコギと比べるとボディーよりの為、アコギ弾きの方は抱えた感じに若干の違和感があるかもしれません。しかし、それも含めて魅力として愉しむのもいいと思います。

この度はリペアのご依頼をいただき誠にありがとうございました。

2025年05月22日
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