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YAMAHA RGX620D 全体調整&電装パーツ配線のご依頼

フロイドローズ、24フレット、ハムバッカー YAMAHAが世に送り出した「スーパーストラト」です。


全体調整を行い、コンデンサーをオレンジドロップに変更のご依頼です。


この「スパーストラト」はご存じのように Fender ストラトキャスターが原型です。多くのロックギタリストが独自の演奏スタイルに合わせて変貌していた時代の出来事です。有名なところではヴァン・ヘイレンのフランケンストラトですがそのほかにも多種多様に存在します。需要に応えるように多くのメーカーがこぞって生産しました。その時勢の中で老舗のFender社やストラトキャスターとは縁の遠いGibson社も「スーパーストラト」を生産しています。

この度はリペアのご依頼をいただき誠にありがとうございました。

2024年09月25日

Epiphon フルアコ リフレットのご依頼

フローレンティン カッタウェイが特徴的なフルアコです。


フルアコはセミアコより軽量でボディーが鳴りやすいです。又、ピックアップもシングルコイルのP90で乾いた感じが特徴的です。その辺りがGibson ES-335 と好みが分かれるところかもしれません。


Epiphoneのカジノはビートルズのメンバーや最近、再結成を発表したオアシスのノエル・ギャラガーも愛用していたことはよく知られています。ノエル自身はビートルズが好きだと言ってることからその背中を追いかけたと思われます。

富山県出身の英国で活躍中のサハジのヒット曲「フューチャー・イン・ザ・スカイ」(全英8位)はこれってもしかして!と思っていたところへオアシスの再結成のニュースが流れてイギリス人も「商魂たくましなぁ~」と思ってしまいました。音楽プロデューサーは同じ方らしいです。

ちなみにサハジのギター担当は弟の方ですが愛用ギターは Gibson ES-335 のようです。(プロモーション・ビデオを見るかぎりですが・・・)やっぱりちょっと歪んでほしかったのかなぁ~なんて思っています。

この度はリペアのご依頼をいただき誠にありがとうございました。

2024年09月14日

S.yairi YD-308 裏板クラック補修のご依頼

サイド&バックにハカランダが使用されているモデルです。


裏板が3ピースになっているモデルです。センター板のエンドブロック側にクラックが入っていました。


どんな音質なのかなぁ?と興味がありましたが、工房へお持ちされた際には弦が外されていましたので残念ながら・・?でした。1975年頃、フォークソングブームの中で著名なアーティストも使用されていたこともあってか現在でもこの年代のS.yairiは人気があります。この YD-308は中でも最高峰ということで、なかなか実物を目にすることは難しいらしいです。お探しの方の「ジェラシー」を感じます。どうしてもみたいなぁ~という方は「東へ西へ」足をお運びになって「限りない欲望」を果たしてください。それでもどうすれば「ワカンナイ」方はその思いを持って「夢の中へ」誘われて下さい。

この度はリペアのご依頼をいただき誠にありがとうございました。

2024年09月09日

Seymour Duncan ストラトキャスター リフレットのご依頼

すでに生産は中止されていますが、根強い人気があります。ピックアップで有名なSeymour Duncan のギターです。


メイプル指板には塗装が施されています。リフレットの際はほぼ再塗装を行います。


ネックコンディション、指板のソリやネジレ、フレットミゾを整えた後、フレットを打つ前に指板にサンディングシーラーを一度、吹きつけます。これはフレット打ちの際に指板に汚れが付着しないための養生です。

その後、フレットを打ちます。フレットの摺り合わせ、整形を行った後、いよいよ本格的に塗装を行います。

サンディングシーラーは吹きつけ3回を1セットこれを3度繰り返します。1セット毎に乾燥を約24時間、乾燥後フレットに付いた塗装を研磨します。指板も塗装の凹凸を研磨し平面化します。

その後、指板に着色します。

次にトップコートに入ります。これもサンディングシーラー同様に吹きつけ3回を1セットこれを3度繰り返します。乾燥、研磨も同様に行います。

手間をかけて確実に塗装を施せば剥がれることもありません。当工房では基本、ラッカー塗装で施工します。ラッカー塗装は天候で湿度が高い日は作業を控えます。白濁などの不具合を避けるためです。その為、仕上がりが遅れることもあります。今年の夏は気温は高いですが、昨年と比較して湿度の高い日が多いです。じめっとした感じですね。

この度はリペアのご依頼をいただき誠にありがとうございました。

2024年09月05日

Fender Jazz Bass リフレットのご依頼

1970年代の Fender Jazz Bass です。


今回、リフレットとネック裏のリフィニッシュのご依頼です。

アクティブのピックアップに改装されて、ノイズ対策もされていてオーナー様の音への拘りが伺えます。

約50年前頃に購入されたそうです。まだ50年は経ってないと思いますがほぼほぼそれぐらいになるようです。今までもこれからもいつまでも大事に使ってもらえてとても幸せなベースギターです。


トラスロッドの調整箇所にはいくつかのタイプがあります。今回の場合はブレット・ナットというタイプになります。ネックをはずさなくても調整ができるようになりました。USAモデルは1/8インチの六角レンチを使います。

ほかにはビンテジー・スタイルというタイプがあります。ネックを外して行います。大きめの十字型になっていますが、マイナス・ドライバーを使うのが基本です。専用工具も販売されてます。

ギブソン・スタイルはアジャスト・カバーを外して、ボックスレンチを使います。サイズは5/16インチ(約8mm)です。

国産のビンテジー・フェンダー・スタイルには6角穴タイプがあったりします。ネックを外さなくても調整出来るようにボディーを削ってレンチが入るようになっているものもあります。

トラスロッド調整は弦を緩めたり、張ったりして変化量を捉えながら行います。ネックを外さなくてもできるタイプはとても助かります。

 

この度はリペアのご依頼をいただき誠にありがとうございました。

2024年09月02日
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