ストラトキャスターのフレット端のバリ取りのご依頼

ストラトキャスターのフレット端のバリ取りのご依頼です。

学生の方でご実家に帰られたときの練習用に廉価版のギターを買い求められたそうです。

フレット端にバリが出ていてスライドをすると 痛っ です。ネックを握りしめていると 出血 しそうです。 原因はフレット端のバリ取りの処理が雑なこととネック材が充分に乾燥される前に作られた為でしょうか材が乾燥してきてわずかにフレット端がはみ出してきた為と思われます。

海外(おそらく東南アジアのどこか)の工場でコストカットして作られたものです。それにしてもどうすればこの価格で成立するのでしょうか?人件費を削減するには高価な機械を設備投資しなければならないはず。原価償却できるだけの需要があるのでしょうか?それともズバリ人件費削減なのでしょうか?人件と人権・・・思うところもありますがこれくらいに。

学生の方や初心者の方が最初から高価なギターを手にすることはいろいろと難しいと思います。そういう意味では廉価版のギターもありだと思います。でっ、ガンガン練習していずれはハイエンドギターを手にする!いいと思います。でもあまりにも雑な作りで出血寸前の状態では練習もままならず嫌になりますよね。でもメンテナンスを施せば使えるようになります。

バリはきれいに取れて喜んでもらえました。ご実家に帰られた際の楽しみがちょっと増えたかもしれません。

この度はリペアのご依頼をいただき誠にありがとうございました。

 

2022年05月16日